【東洋医学】梅雨に体調を崩す人の共通点|湿邪と身体の関係性
☔️ 梅雨にこんな症状が出る人へ。
- 朝から体が重だるく、なかなか動けない
- 雨が降ると頭痛や気分の落ち込みが起こる
- 夕方になると足がむくみやすい
- 胃腸が弱く、湿気の多い日はお腹を壊しやすい
- 低気圧で関節や古傷が痛むことがある
もし1つでも当てはまるなら、
それは東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」の影響かも。
梅雨の時期に体調が不安定になる…
病気ではないけれど、なんとなく調子が悪い…
そんな「なんとなくの不調」を東洋医学では“気象の変化と身体のつながり”として考え、
*湿邪とは何か?そしてどんな対策ができるのか?*をわかりやすく解説していきます。
✅ 東洋医学での「湿邪」とは?
東洋医学では、自然界の変化(風・寒・暑・湿・燥・火)が体に影響するとされており、これらを「六淫(ろくいん)」と呼び、
梅雨時に増えるのが「湿」、つまり湿邪(しつじゃ)です。
湿邪の特徴:
特徴 | 身体への影響 |
---|---|
重たく停滞しやすい | 体がだるく感じる、気分も重くなる |
下に溜まりやすい | 下半身のむくみや重だるさ |
長く留まりやすい | 慢性的な関節痛や消化不良につながる |
湿邪はとくに**“脾(ひ)”の働きを弱らせる**と言われています。
この“脾”の力こそ、梅雨を乗り越えるキーポイント。
✅ 「脾(ひ)」とは?梅雨と関係の深い臓腑
東洋医学での「脾」は、以下のような役割を持つ重要な臓です:
- 消化・吸収を司る(西洋医学でいう脾臓とは異なります)
- 食物から「気(エネルギー)」と「水」を生み出す中心的な働き
- 水分代謝を行い、体内の余分な湿を処理する機能
しかし、湿邪が強い季節にはこの“脾”が疲れやすく、機能が落ちやすくなります。
その結果、むくみ・胃腸不調・疲労感・メンタルの落ち込みなど、さまざまな不調が表れます。
✅ 梅雨に多い不調と東洋医学的な見方
梅雨の症状 | 東洋医学での捉え方 |
---|---|
体が重だるい | 湿が気の巡りを妨げる「気滞湿阻」状態 |
むくみ・体重増加 | 脾の働き低下による水分代謝の乱れ |
胃腸の不調 | 脾胃が湿に侵され、消化機能が低下 |
頭痛・眠気・集中力低下 | 湿が上に昇り、頭に“霧”がかかったような状態 |
関節痛・慢性痛 | 湿が筋肉や関節に停滞し、痛みを引き起こす |
✅ 今日からできる!湿邪に負けない3つの生活習慣
🥣 ① 食養生:脾を助ける食材を選ぶ
積極的に取りたい食材:
- 生姜、ねぎ、大葉、しそ、陳皮(温性・発散作用)
- はと麦、小豆、黒豆(利水作用)
- 緑茶、ウーロン茶(余分な水を外に出す)
控えたいもの:
- 冷たい飲み物・生野菜・アイス・甘いもの
→ これらは脾を冷やし、湿をため込む原因に
🧘♀️ ② 巡りをよくする:体を温めて動かす
- 朝の白湯習慣
- 軽いストレッチやウォーキング
- 湯船に浸かる、足湯、よもぎ蒸しなど
※湿は停滞しやすいため、「少し汗をかくくらい」が湿の発散に効果的。
🏡 ③ 環境調整:湿を呼ばない暮らし方
- 除湿機や炭・竹炭で室内の湿度コントロール
- カーテンや布団をこまめに干す
- 頭の中も「湿む」ため、考えすぎ・悩みすぎに注意(=思いグセが脾を傷つける)
✅ まとめ|梅雨を「不調の季節」にしないために
✔️ 梅雨の不調は、東洋医学でいう「湿邪」の影響が大きい
✔️ 特に“脾”が弱りやすい人は、体調やメンタルが崩れやすくなる
✔️ 食事・運動・環境を整えることで、湿邪を防ぐことは十分に可能
自然のリズムに合わせて、自分の体をいたわる——
東洋医学のそんな考えも1つ持っていていいのかも。
今年の梅雨は、みんなが湿邪に負けない自分をつくれますように。
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